2012/04/21

HMSの学生



こんにちは。中釜です。

昨日1ヶ月のローテーションが終わりました。
僕は1ヶ月間HMSの学生四人とシンガポールからの留学生1人と一緒に神経内科を回ってました。

初めの2週間はジョーという非常に真面目な好青年と一緒にstrokeチームを回 り、
後半の2週間はマイクという気さくな、これまた好青年と一緒にgeneralチームを回りました。

今回はこの1ヶ月で経験した、HMSの学生の凄かったところについて少し書きたいとおもいます。

凄いところは本当にいくつもあったんですが、特に印象的だったものを挙げると、
①.医学知識が莫大
②.臨床実習で行う仕事の量が格段に多い
③.プレゼン能力、コミュニケーション能力が凄い
④.みんな真面目
といったところでしょうか。

①と②については、勉強量が全然違うっていうのと、医療体制が違うので、仕方ないかな、と思います。
アメリカの学生の臨床実習は日本の研修医に当たるみたいです。

そのためなのか、向こうの学生は病院実習に出る前からassessment,planについても、
かなりしっかり勉強しているようで、入院患者のプランや処方する薬剤の量なども全て考えて
上の先生に報告してました。科によってはそのままその案が採用されるところも多いのだそうです。

凄いですね。
治療等については研修医になってから、というのではなく、学生のうちからそういうことを考える練習は必要だなと感じました。

プレゼン能力、コミュニケーション能力については完全にケタ違いでした。
その日に入院した患者を2時間後には、プリントも見ずに完璧にプレゼンしたり、

病棟でもレジデントやアテンディングだけでなく、ナースやケースマネージャー、患者の家族、患者が前にいた病院の先生、理学療法士、言語療法士の人など、誰とでも話しまくっていて患者の情報を収集しまくっていました。

こういった能力はアメリカでは医者に絶対的に必要な能力のひとつと考えられているみたいです。
患者のことをよく理解して正確に人に伝えるためには、たしかに必要ですよね。

HMSの学生の真面目さについても結構びっくりしました。
ジョー君は初日の朝の回診の日から何故か患者のプレゼンをしていました。もともと知っている患者だったのかと聞いてみると、
朝来たときにカルテを見たらinterestingな患者だったから担当したんだ、と笑顔で言っていました。
ジョー君は彼らの中でも少し特殊なくらい真面目なのだそうですが、他の学生3人も常に自分から、
是非この患者を担当させてくれと上の先生に申し出ていたり、疑問があれば論文などを読んできて
論文をまとめたプリントを配ったりなどしていました。

自分から何かを学びに行く姿勢をいつも持っている学生を見るのはとても刺激になりました。


HMSの学生が何もかも凄すぎると圧倒されてもしょうがないですが、やっぱり見習うことはとても多かったです。
自分としてもそのあたりを吸収して来月のローテーションや日本でのCCに活かせていけたらと思います。

以上、僕が1ヵ月で見たHMSの学生の印象について少し書かせていただきました。

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